2009年09月29日

那須九尾祭りレポート

【探訪日時】2009年9月27日
【場所】栃木県那須町余笹川ふれあい公園

 那須九尾祭りについては、以前にも冬風雑報にて取り上げた事がありますが、那須で討たれて殺生石と化した玉藻前、即ち白面金毛九尾の狐に因んだ祭りであります。
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 今回で第7回との事でしたから、昔からの伝統がある祭りと言う訳ではないものの、地域に伝わる伝承にヒントを得て、と言うのは良いものだと感じますし、地域おこしの1つと考えて良いのかもしれません。
 そう言うのはさておき、両毛線の始発に乗り込み、小山駅から郡山行臨時快速「フェアーウェイ」に乗り込んで黒田原駅に到着したのは9時13分。ホームに下りた様子では自分以外にも30人ほどが下車しており、予想通りその殆どが九尾祭り、あるいはそれと同時に開催されていました「よささウォーク」と言うウォーキングツアーへの参加者でありました。
 駅前に出ますと早速祭りの文字の入った黒シャツを来た係員が、またその脇にシャトルバス発着所と言う文字がありましたが、少し待ってみても一向にバスが来る気配がなく、そもそもその事が知られていないのか先に降りた一団は皆、会場へ向けて歩いていってしまっていたので、自分もその後を追って徒歩で。
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 最も途中でファミマに立ち寄る等していたので、少し時間はかかりましたが片道15〜20分と見れば良い道のりでしょう。ただし余り鉄道で来る人のを事を考えていないのか、駅前にいた係員を除けば会場に着くまで行先を示す案内板や、案内の係員の姿は全く見当たりませんでした。
 
 祭り自体は10時開始でしたがもう既に各売店では販売が始まっており、それなりに賑わっている中を中へ。
 またその際、放送にて、この祭りの由来の説明がされており、その中の白面金毛九尾の狐について説明する箇所にて「うずまきナルトやキュウコン、ロコンと・・・」と言う箇所が耳に入って、それだけで妙にテンションが上がってしまったり。なおこの箇所はそれ等も九尾の狐であるが、色が違うと言う事を説明する為の引用でありました。
 入口のところにあったテントの1つでは皆がお手製の黄色い狐のお面を、サンバイザーの様にして被っていたり、きつねメイクコーナーがあったり、また各店と前にある看板にそれぞれ折り紙を切り抜いた金色の九尾狐の切り絵が張られていたり、と狐らしさをふと感じさせる点に感心しつつ、少し歩いたところでパンフレットを配っていたので入手。
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 同時に水もどうぞと「那須高原の水」と名付けられた500ミリペットボトルが手渡され、取り敢えずは鞄の中にしまいます。
 そして開いたパンフレットの中にあった1日の予定を見ていると、何気に自分の興味のある出し物の1つである九尾仮装大会が午後にある事が判明。
 当初考えていた13時頃離脱して普通列車で都内に南下、と言う計画では見れません。よって遅らせられないか、と手持ちの時刻表で確認すると黒田原駅1441発の郡山行に乗り、新白河1515発の新幹線に乗れれば予定通りに行ける事が分かったので、安堵しつつまずは中心にありますステージへ。

 ステージではまだ何も始まってませんでしたが、観覧席等にはかなりの数の人が座り、また詰め掛けており、先ほどから司会者がずっと放送で喋っている状況。
 その際にふとスーテジ脇を見ると、九尾狐な着ぐるみの姿が。着ぐるみ自体はそう興味はありませんが、狐着ぐるみとなるととても放ってはおけません。とは言え、ちょうどテントの中に入っていく一休みの時間の様でしたので、後で見かけられる事を願いつつステージに注目します。 
 ちょうど10時になったところで、当初の予定では1番最初の演目である狐火リレーと点火式が、リレーの遅れにより今は出来ないので、先に2番目の予定であった那須九尾子狐太鼓演奏からプログラムが開始との案内。するとステージに太鼓等が運び込まれ、白習俗に狐のお面を頭に付けた子供達による演奏が始まりました。
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 和太鼓だとかそう言うのと狐のお面、と言う組み合わせは初めて見たものですが中々良いものだと感じられたり。また太鼓台に九尾狐の絵が白抜きで描かれているのも、何とも興味をそそられるものでした。

 太鼓の演奏が終わった後は、ステージとは反対側にある場所にて行われている九尾かかしコンテストに。合計12体のかかしが展示されており、イモトアヤコと狐を混ぜた時節ネタな物もあれば、風呂桶に化けた親狐が子狐を入浴させていると言う和み系、そしてオーソドックスに白狐、と中々富んでおりまして中々楽しく。以下は一覧となります。
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↑NO.1 9Bベッカム
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↑NO.2 イッテ九〜ビのキツネのイモト
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↑NO.3 コーン浴であったまるゾ!
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↑NO.4 大谷の牛乳は、うんまいねぇ
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↑NO.5 空飛ぶ九尾のきつねクッキー
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↑NO.6 ユモト!那須の踊り子
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↑NO.7 グリーンマントの九尾ーマン
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↑NO.8 殺生石(九尾の狐)
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↑NO.9 『なんでも大好ききつね』
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↑NO.10 「豊作まつり」だコン!
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↑NO.11 こんた君のたんじょうび
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↑NO.12 九尾一寸きつね
 なおこちらは見た人の投票によるコンテストでしたから、傍らにおりました係員の方より投票用紙を受け取って自分も投票。
 生憎、結果に付いては前述した列車の時間の都合で見る事が出来ませんでしたが、コンセプトがしっかりとしているかかしはどれも見ていて中々、悪くなくふと迷ってしまったものです。

 かかしの後は展示されていたアルパカを見てから、まだ歩いていないテントの方に。こちらは狐と縁のある、あるいは近隣の自治体や福島空港のテント等もあり、狐とは別の意味でも興味深く。
 特に今度札幌便にANAの代わりに就航するADOに関して強いPRをしていた福島空港のテントでは、幾つか話を。例えばアシアナが乗り入れているので仁川乗継での国際線利用をもっと増やしたいだとか、この連休はどの便も利用が95%台で推移してありがたかった、とか色々と話をうかがう事が出来、何ともありがたいものでした。
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 隣にはあぶくま高原道路のブースもあり、福島県の両施設に対する並々ならぬ思いと言うのが強く感じられます。
 また狐繋がり、と言う理由で参加していたのは市内に玉藻前の伝説に因んだ稲荷神社、玉藻稲荷神社のある栃木県大田原市や笠間稲荷神社のある茨城県笠間市、殺生石稲荷神社のある福島県会津美里町となりましょう。
 大田原市の方は玉藻稲荷神社の事をパネルにして貼り出している以外は、そうその事を前面に押し出してはいませんでしたが、場ネルの写真を見て改めて行ってみたいと思えたものです。
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 一方で笠間市の方は強く「笠間のいなり寿司」と言う形で押し出しており、胡桃等の入ったいなり寿司の販売をしつつ、来月行なわれると言う「笠間のいなり寿司コンテスト」( http://www.city.kasama.lg.jp/ss_info/inarizushi/index.html )の案内を行なっていました。
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 なお笠間市には「笠間のいな吉」と言う名前の法被を着て、手にいなり寿司を持っている狐のキャラクターがいるのを初めて知ったり。中々興味が惹かれたので、時間があれば来月は笠間市に久々に足を運んでみようか、と思えてしまいます。ちなみに胡桃入りの稲荷寿司は200円と安価な上に、中々美味しかったものです。
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 それ以外にも那須高原ブランドをPRするテントでは、ブランドを示すマークが九尾狐の尻尾を模した形であるとか、那須町のテントで配られていた那須高原に関するパンフレットにも、この祭りのチラシにあったのと同じ九尾狐の絵が載せられているのを見て、地域全体で白面金毛九尾の狐の伝承をしっかりと活かしていこう、と言う姿勢が見れたのは改めて収穫であり、余り縁の無かった地域ですが結構な好感を得たものです。
 なお本部テントの前には大きな九尾狐の看板もあった、と書き添えて写真を載せておく事に致しましょう。
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 そして色々と見て回っている内に時間が経過し、正午になるとこの祭りのメインイベントである「日本一長い お稲荷巻き」の時間に。
 正面テント前に作られた大きな長細い敷地に運び込まれた長机がつなげられ、その上で参加希望者が122.9メートルのお稲荷巻きを作る、と言う趣向であり中々の盛況振りであったことは言うまでもありません。
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 なおどうして日本一なのか、と言う点が気になっていましたが帰宅後に見たニュース( http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20090928-OYT8T00046.htm )から引用しますと
「昨年121・9メートルの稲荷巻きを作ったが、今年4月、群馬県高崎市のイベントで122メートルの稲荷巻きが作られ、追い抜かれていた。」
 との事で妙なところで高崎市が出て来て思わず笑ってしまったり。それ故の日本一回復、と言う意味合いもあったが故に中々気合が入っていたのでしょう。結果としては成功し、来年はもっと長いのを作る、と町長が宣言しながら作ったお稲荷巻きを食べたのを合図に、その場で参加者がそれぞれ食して盛り上がりの内に終わったものでした。
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 その後は一般参加者にも余ったお稲荷巻きが振舞われる、と言う事でそれを目当てに出来た大行列を尻目に見つつ、じゃがバターを売っているテントがあったのでそこで食しながら一休み。そしてステージに戻ると九尾ロシアンルーレットが終わったところで、ちょうど笠間市の担当者が来月のイベントのPRを「いな吉」のボードを掲げつつ行なっていました。
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 引き続きしばらくはステージ前に留まり、九尾きらぴか体操と言う名の健康体操や九尾仮装大会を見物。
 とは言え仮装大会の方は2組しか登場せず、期待が空振りに終わったのは否めませんが1組目の「九尾の安来節」では、いきなりステージ上からあめ等が配られだした途端、一斉に人が駆け寄る様が見れるなど、人間観察と言う点では大変面白かったものです。
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 そしてその時でした、ふとステージの傍ら、本部テント前の付近に狐色の何かがいるのを見かけたのは。そう朝に見かけた九尾狐の着ぐるみが子供達に弄ばれているではありませんか、これは見に行くしかないとさっと向かって早速撮影。
 それにしましても写真を見て頂ければ分かるかと思いますが、悪名高い九尾狐とは言え子供達には弱いらしく、すっかり悪戯されておりまして、中々疲れた、と言う気配を纏っていたのがふとした哀れさ。
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 また色こそは普通に狐色でしたが、尻尾が九尾に作られていたり、ケモ足ではないけれども、それを模した様な造りにされている点にふとしたこだわりを見た気がします。
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 とは言え、かなり老朽化しているのか、それとも子供達に壊されたのか幾らか壊れているのが気がかりであり、中の人などいない、のですからその体がしっかりと回復する事を願いたいものです。
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 そしてそれを楽しんだところで時間も14時を回っておりましたし、小雨が少しぱらついてきましたので退散と言う事に。シャトルバスは来た時にパンフレットをもらったテントの脇、どうやらここが正面入り口と言う扱いの様ですが、そこから発着していましたので、黒田原駅を経由するバスを待つ事10分ほどで乗り込んで駅へ。
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 そして前述した通り、1441発の郡山行きに乗り込んで、新白河より新幹線で東京駅へ向かうべく帰ったのでした。

 行って見た感想としましては地方の自治体の企画した祭りらしい、良い意味での緩さがあるのに何とも和めたものでした。それ以外でも参加しているのも地元の団体が中心であり、どのテントも来場さに対してフレンドリーであった事、そして頒布されている物の価格が平均して200円と安価であり、そうお金をかけずに楽しめるイベントであると言えるかもしれません。
 そして繰り返し触れた通り、狐一色と言う訳ではありませんが端々に見られます狐の姿を探すのも楽しく、そう言う点もあわせて充実している祭りであると言えましょう。
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 一方でここは難ではないか、と感じたのは駅から会場までの案内の少なさや、シャトルバス発着所にて一応方面別の案内は書かれているものの、列の先頭に置かれているので長い行列が出来てしまうと、どの列がどのシャトルバスの乗り場なのか分からないと言うのが挙げられましょう。
 特にシャトルバスに絡んでは隣にいました東京から鉄道で来たと言うグループが、全く案内がない事に対し、結構不満を漏らしているのを耳にしましたので、地味な事ですがアクセス改善は印象をより良くする為にも必要なのではないかと考えられました。
 具体的には案内の係員をあと少し増やすとか、事前にシャトルバスの事をしっかりと広報するとかでしょう。自分も現地に到着するまでシャトルバスの情報は得られていなかっただけに、黒磯駅や宇都宮駅にもチラシを置いたりPRの横断幕を掲げる等、地域外からの呼び込みにも熱心なのなら、そう言う点の周知にも全体としては好印象なだけに是非取り組んで欲しい、と思えてなりません。
posted by 冬風 狐 at 02:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 狐名所・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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